運転免許取得方法
自動車の運転免許の取得には2つの方法があります。
1つめは、指定自動車学校(道路交通法では教習所といいます。)に入って運転免許を取る方法です。
新たに免許を取る人の95%はこの指定自動車学校の卒業生です。
指定自動車学校を卒業すると技能試験が免除され、警察の運転免許試験場で行われる適性試験(視力試験など)と学科試験を受けて、それに合格すると、運転免許を取得することができます。
2つめは、直接、警察の運転免許試験場(免許センター)に行って技能試験と学科試験を受験する方法です。
この方法はある意味では簡単そうですが、試験に合格するだけの運転技能の習得や法令の知識をどこでどのようにして習得するか。また、首尾よく合格できるか、といった問題があります。
そこで、現実にはこの方法は、以前に免許証を持っていた人が再び免許を取る場合など、ごく一部の例しかありません。
指定白動車学校を卒業すると警察の技能試験が免除されるのはなぜでしょう?
道路交通法第97条の2に「公安委員会(警察)から指定を受けた教習所(指定自動車教習所)が発行した卒業証明を有する者に対しては、免許試験のうち技能試験が免除される」旨規定されているからです。
自動車学校の看板で「公認○○自動車学校(教習所)」と書かれたものがありますが、これは,公安委員会から「技能試験が免除されることを公に認められた」という意味で使われているもので、正式には指定自動車教習所のことです。
指定自動車学校の教習内容は?
指定自動車学校では、法令上の知識のほか、自動車を運転するための初歩的な基本操作から道路における応用操作、いろんな場面における危険予測など、自動車を安全に運転するために必要な知識や技能の教育を一貫的に行っています。
日本の運転免許保有者数は、平成26年には8,200万人を超え、国民の大半が免許を保有して白動車を運転することにより、その生活水準を飛躍的に向上させている反面、交通事故や交通公害などの社会問題が起きています。
こうした中、運転について全く白紙の人を安全な運転者として、交通社会に送り出さなければならない指定自動車学校の責任は重大です。特に近年は、新たに免許を取得してから1年以内の初心運転者が起こす事故率が高いという状況から、指定自動車学校では、初心運転者の交通事故の特徴、原因等を踏まえた教習のあり方について検討を加え、安全で思いやりのある運転者を誕生させるべく努力しています。